「お城巡り~第9弾~」
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、徐々に過ご
しやすくなり、また桜の開花も北上し、春らしい雰囲気となって
きています。コンサルタントの小山です。
今回は相続人の欠格事由についてご説明したいと思います。相
続人の欠格事由とは、相続に関して不正の利益を得ようとして不
法な行為をし、またはしようとした者から相続権を剥奪すること
です。具体的な事由は民法第891条に記載されていますが、主
なものは下記のとおりです。
・故意に被相続人又は相続について先順位もしくは同順位にあ
る者を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために、刑
に処せられた者
・詐欺又は強迫によって、被相続人に相続に関する遺言をさせ、
撤回させ、取り消させ、又は変更させた者
・相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、破棄し、
又は隠匿した者
これは、何らかの手続きをすることなく、法律上当然に相続権
を失います。また、効果としては相対的なもので、他の相続人の
相続人となることは可能です(例えば実父母を殺害して刑罰を受
けても、配偶者の相続人にはなれます)。そして、効果はその者
限りで、直系卑属があれば代襲相続になります。
推理小説ではよく殺害の動機となるものですが、現実には絶対
にあってほしくないものです。ほとんどの方にはあまり関係ない
ことかもしれませんが、十分にご注意ください。
さて、話は変わりましてお城巡り第9弾として「米沢城」(山
形県米沢市)をご紹介します。米沢城は、はっきりとした成立年
代はわかりませんが、室町時代に伊達家が統治していたときに築
城され、有名な戦国武将の伊達正宗は米沢城で生まれています。
豊臣秀吉の命による奥州仕置で、伊達正宗が仙台へと配置換えと
なった後、数年間、蒲生氏郷(がもう うじさと:会津若松城の
ときにご紹介)が統治し、関ヶ原の戦いの後、上杉景勝(うえす
ぎ かげかつ:上杉謙信の養子)が会津若松から配置換えになり、
明治まで上杉家が統治しました。現在の城跡は、上杉景勝の命に
よって直江兼続(なおえ かねつぐ)が整備したものです。
現在は本丸の水堀と土塁が残るのみで、当時からの建物はあり
ませんが、本丸跡地に上杉謙信を祀った上杉神社や宝物殿があり、
隣接地には上杉博物館があります。当時の姿を忍ぶには物足りな
い気もしますが、宝物館(3/31までは冬期休館)や上杉資料館
には、教科書で見たことのある現物が展示されています。
お城と直接の関係はありませんが、亡アメリカ大統領のジョン・
F・ケネディが尊敬する日本人として挙げた、上杉家第9代当主の
上杉鷹山(うえすぎ ようざん)の藩政改革は有名な話です(写真
をご参考)。写真にも有名な言葉の碑がありますが、「なせば成る
なさねば成らぬ何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」は、心に深
く染み入ります。破産寸前の米沢藩を立て直した藩政改革は、並々
ならぬ苦労と時間をかけて成し遂げられたものです。200年以上
前の話ですが、現在に通ずるものは多いと思います。詳細はPHP
研究所から出版されている童門冬二(どうもん ふゆじ)著の「上
杉鷹山の経営学」をご覧ください。
お花見や山菜取りなど、外出する機会が増えてくる季節となりま
した。気分転換にちょっと遠出などはいかがでしょうか。
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