「相続人④」

   紅葉も終わりに近づき、大量の落ち葉が目立つようになってき
  ました。朝晩の冷え込みが厳しくなり、冬が間もなくやってきま
  す。コンサルタントの小山です。 

   今回は、「相続人の欠格」について、ご紹介したいと思います。  
  
   相続人の欠格とは、推定相続人が被相続人の財産を相続をする
  のが正義に反すると感じられるような行為(下記参照)があった
  場合、当然に相続資格を失うことです。相続人の廃除とは異なり、
  家庭裁判所の審判または調停は必要ありません。
  
   ①故意に被相続人または相続について先順位もしくは同順位に
    あるものを死亡させ、または死亡させようとしたために刑に
    処せられた者
   ②被相続人が殺害されたことを知って、告発せず、または告訴
    しなかった者
   ③詐欺又は強迫によって、被相続人が相続に関する遺言をし、
    またその取消・変更をすることを妨げた者
   ④詐欺又は強迫によって、被相続人が相続に関する遺言をさせ、
    またその取消・変更をさせた者
   ⑤相続に関する被相続人の遺言を偽造・変造・破棄・隠匿した
    者

   ①、②については何の異論もないかと思います。③から⑤は全
  て遺言に関するもので、遺言は、財産取引の安全性を確保するた
  めに厳しい規定となっています。上記のいずれも犯罪行為ですの
  で、ほとんどの方が欠格事由に該当することはありませんが、遺
  言書を発見された場合は、興味本位から勝手に開封すると、あら
  ぬ疑いをかけられますのでご注意ください。

   話を変えまして、山城巡り第4弾として向羽黒山城(むかいは
  ぐろやまじょう:福島県大沼郡会津美里町)をご紹介します。

   戦国時代に、会津を領有していた葦名盛氏(あしな もりうじ)
が築いた城で、東北随一の規模を誇る山城です。山そのものを天
  然の要害として、地形をうまく利用し、広大な曲輪や空堀、一部
  に石垣が見られます。頂上にある本丸からは会津盆地と、すぐそ
  ばを流れる阿賀川が一望できます。私が訪れた山城では、上杉謙
  信の居城であった春日山城(かすがやまじょう:新潟県上越市)
  と似ています。

   早くもインフルエンザの流行期に入った模様です。何かと慌た
  だしい季節となりますので、体調管理には十分注意したいもので
  す。


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